もし卵パックのパッケージデザインの依頼がきたら

　第2回目の「もしもデザイン」は、「卵パックのパッケージデザイン」です。 今回はデザインやレイアウトのパターンを作ることよりも、「入れるべき要素の組み合わせ」によりデザイン骨子をいくつか作ってみました。

　クライアントのご要望をもとに、骨子の案をこれくらい出し、その骨子をもとに、デザインを進めていけば、納期間近に「デザインをやり直す」ということもなくなるかな？

商品名訴求

　この章のデザインは「商品名」をメインに訴求するアイデアです。商品名を大きく印象づけるように、「文字を大きく配置する」「ロゴ化する」方法で表現。

　記事冒頭の「訴求できる要素」のうち、（2）平飼い（鶏を外で散歩させたりする飼育方法） 、（3）有機農場、（4）新鮮の要素とも組み合わせて、パターンを作りました。

A. 商品名を大きく配置（1.のみ）

　商品名をわかりやすく、大きく配置。

B. 商品名をロゴ化（1.+2.）

「1.商品名」+「2.平飼い」の要素を組み合わせた案です。「ふうふう」の文字を、雲と鶏の親子のシルエットで表現。背景は青空をイメージした色味にしました。

C. 商品名をロゴ化（1.+3.）

「1.商品名」+「3.有機農場」の要素を組み合わせた案です。「ふうふう」の文字に、農作業用の帽子や柵を取り入れています。

D. 商品名をロゴ化（1.+4.）

「1.商品名」+「4.新鮮」の要素を組み合わせた案です。「ふうふう」の文字に、「卵を割った瞬間」をデザインし、新鮮さを表現しました。

平飼い訴求

　この案では 記事冒頭の「訴求できる要素」のうち、 「2.平飼い」の要素をメインにいくつかパターンを作りました。

E. 平飼いの風景（2.のみ）

　私の実家でも実際に行っていましたが、鶏を敷地内で散歩させる光景は、空や太陽の印象が強く残っています。その穏やかなイメージをイラストで表現しました。

「ふうふうたまご」はこうしたのどかな場所で生まれたんだなぁ、という印象を購入者に抱いてもらえたら、と思います。

F. 平飼いの鶏（2.のみ）

　平飼いで「外を散歩する鶏」のイメージをダイレクトに表現した案です。

G. 平飼いの鶏と有機野菜（2.+3.）

　散歩している鶏のシルエットで平飼いを表現しつつ、背景に有機野菜のイメージも加えた案です。有機農場の雰囲気は「有機野菜」をモチーフにしたほうが見た人はわかりやすいかな、と思い作った案です。

H. 平飼いの鶏と有機農場の風景（2.+3.）

　外を歩く鶏と、有機農場の風景を組み合わせた案です。

有機農場訴求

　この案では、訴求要素「3.有機農場」をメインにしています。

I. 有機野菜と農作業の道具（3.のみ）

　有機農場で作られた野菜や農作業具を配置する案です。卵よりも野菜のほうが印象強くなってしまうか？？

新鮮訴求

　この案では商品の「4.新鮮」をメインに訴求します。

J. とれたての卵（4.のみ）

　収穫されたばかりの卵を表現するため、カゴに入った卵をメインビジュアルに。実家で卵を収穫したときも、上記イラストのようなカゴに入れていました。

K. ふっくらした卵黄（4.のみ）

　鮮度の良い卵は、卵黄がふっくらしています。ふっくらを表現するため、卵黄に高さをつけ、ぷるぷる感をイラストで表現しました。

L. とれたての卵+屋外（4.+2.）

　ふっくらした卵黄を太陽に見立てた案です。右側で、太陽の光を浴びて元気に歩く鶏の親子も描きました。

M. とれたての卵+とれたての有機野菜（4.+3.）

　収穫されたばかりの卵と野菜を同じシーンにおいて訴求する案です。