2019年12月1日18:00 | デザインアイデア
もしリンゴジュースのラベルデザインの依頼がきたら
こんな依頼があったら、このようなデザインを作ろうかな、というアイデアのメモを今後は残していこうと思います。
第1回目は「リンゴジュースのラベルデザイン」。初めての試みなので、設定やデザインには色々と不備があるかもしれませんが、それはやりながら改善していこうかと……。
【依頼主】
- リンゴ農園事業者(リンゴジュースも販売)
【依頼内容】
- 商品:リンゴジュース
- 商品名:百林檎(ひゃくりんご)
- 実は隠れ名産ではあるが、一般的に認知度が低い
- 商品名の「百林檎」を広めたい
【その他の情報】
- 観光地の道の駅、空港、お土産店などに置かれる
- 瓶(200ml)
- 販売価格:3〜400円
- 果汁100%
【考察・周囲の商品との比較】
- 店舗の来場者数はどのくらいか
- 現状のデザインと実際の購入者層の乖離はないか
- 旅行者にとって非日常感(特別感)があるか
⇒日常生活の中で(スーパーやコンビニなど)で見かける商品と差別化されているか
※ビンのラベルに使う色は、赤・白・黄色・緑の4種
(デザインによっては同系色の濃淡をつけているものもあります)
おいしさ訴求
この案では「リンゴのおいしさ」を訴求することを念頭に置いています。「おいしそう」という印象は、リンゴのみずみずしさや果汁、切り口を活用します。
A. タイトル+リンゴ①
タイトルとリンゴのイラストを中央に配置する案です。
中央のリンゴには型抜き印刷を行い、「リンゴの果汁がしぼり出される」印象を強くします。
※型抜き印刷とは…用紙を自由な形状に型抜く特殊印刷
B. タイトル+リンゴ②
タイトルを縦書きにして、リンゴも大きく掲載する案です。タイトルとリンゴをどちらも大きく配置することで、ターゲットがビンを見た際、印象が強く残るようにします。
型抜きのカットラインはA案のように複雑にせず、できるだけ正円に(印刷工程や実際にラベルを貼り付ける際、複雑な形状だと手間や不備がでる可能性もあるので)。
また、リンゴを若干斜めに振って外側も見えるアングルにし、よりリンゴの形状がわかるようにします。
お土産感の訴求
この案では商品の置かれる場所をふまえ、主に観光客に焦点を当てた構成にしています。特別感や商品のブランドが強調できればと思います。
C.ターゲット層を意識
購買者がパッとみたときに「お土産」として認識してもらえるよう、包装紙風のデザインで構成した案です。
リアルなリンゴの画像はタイトルが目立たなくなりそうなので、モチーフは図形のようにシンボリックに表現します。
D.商品名を訴求①
商品名の「百」文字と「リンゴ」のイラストを組み合わせた案です。
「百林檎」の「百」を文字で表現するとリンゴの印象が弱くなってしまうので、ラベルを見た人が頭の中でリンゴのイメージが浮かびやすいよう、ロゴ化しました。
「百林檎」の名称自体をロゴにしているので、今後、横展開でも使用できそうです。
E.商品名を訴求②
商品名の「百」を数字の「100」に置き換え、ロゴにした案になります。(D案の数字バージョン)
手作り感の訴求
この案では商品の背景にある作り手(リンゴ農家の方々)の存在を感じてもらえるような構成にします。
F.手作り感
ラベルにクラフト紙のような質感のある紙を使用し、「手作り」を演出した案です。
こうした肌触りの良い用紙を使い、コンビニ等で並んでいる大量生産できるものとは対照的な印象を与えたいと思います。
ラベルは巻きつけではなく正面に貼るタイプもかわいいので、好きです。